社会的インパクトとは何か――社会変革のための投資・評価・事業戦略ガイド
英治出版 (2015-10-14)
売り上げランキング: 22,202
【五章 社会的インパクトがどのように生み出されるのか】
・よかれと思ってやった社会貢献事業が必ずしもプラスの結果を生むとは限らない
(例:先進国で靴が一足売れるごとに途上国に靴を一足送るプロジェクト→市場を混乱させ地元の靴屋を廃業に追い込む危険性)
【六章 行動をインパクトにつなげる】
・イギリスの寄付者のうち、有効性を証明できる団体を優先的に選ぶ、と答えた人は18%のみ
→現状としてほとんどの非営利組織が、自らの団体の目標をどの程度達成できているかを理解していない
→受益者と出資者の両方を満足させられるような仕組みを作る必要がある
・①目標とする社会的インパクトがどのようなものなのかを具体的な言葉で定義して、②その変化がもたらされたかどうか、どうやってもたらされたのかを知る方法を定めておく必要がある
(例?:OO国の給水率を20%アップさせる→インフラ面での現地調査・現地の住民へのヒアリング(どの程度水が使えているのか等)を元に定量的な評価を行う とか…?)
【九章 インパクトを測定する】
・アドボカシー活動(啓蒙活動)の効用の測定基準例:採択された政策の数、アドボカシ―活動の結果帰られた社会的状況の件数、有力なパートナーとの関係強化率(どうやって測るんだろうか?)
【十章 社会的インパクト測定の成熟度】
・社会的インパクト管理システムの成熟レベル(例:OO国の給水率を20%アップさせる)
①初期 財務情報のトラッキング・サービスを提供した数等、運営実績を測定する
(水道管をO本引いた・それぞれの工程にお金がOO円かかった…)
②確立 インプット・プロセス・アウトプットを測定する
(現地調査へ出向いている時間・水道工事の発注・新設された水道に一日の間にアクセスした人数等をトラッキングして記録する )
③ゴール主導 社会的インパクトの直接的測定
(実際に一定量のきれいな水にアクセスできるようになった人はどれくらいいるのか調査をかける)
④統合 インパクトの為のリソースと改善
(給水施設の導入具合の進捗を見て、現状今ある資金をどのエリアに重点的に使うべきか・どの寄付者に働きかけるか)
⑤進化的 社会問題のさまざまな側面
(給水率を上げる上で、障壁となっている問題(紛争?文化的問題?)があるのであればそれに働きかける・新たに給水施設を導入すべきエリアの検討 等?)
【付録 日本で社会的インパクト投資と評価をすすめるために】
・ソーシャル・インパクト・ボンド(社会的投資の手法)
→行政の仕事を、事業者が投資家からの資金を原資に行い、成果に応じて行政が支払をするというシステム
・newdea(社会的事業のプロジェクト管理や成果管理等のクラウドサービス)
・日本における「社会的インパクト評価」の現状と課題
日本の非営利セクターのうち、8割超が活動結果ないし活動の効果を評価しているが、活動結果→活動の効果の評価 をしている事業者は3割